バラ終い/ポールズ・ヒマラヤン・ムスク
先日、「お庭の秋バラを見ることが出来ますか?」と、突然お電話を頂戴した。以前に我が家のオープンガーデンに来て下さった事のある方なのだろうと思ったが、残念ながら(毎年のことなのではあるが)秋バラを咲かせる気がないため、夏の間はほとんど庭の手入れをしておらず庭は荒れ放題だったので、本当に申し訳なかったがお断りせざるを得なかった。
春はなんとかバラを咲かせて楽しむことが出来るが、夏になると厳しい暑さで庭に出ることもままならない。毎日水やりをするだけで精一杯だ。特に今年の夏のような厳しい暑さは如何ともしがたい。そして、冬は寒さが厳しいと主人の病気(寒冷凝集素症)が悪化するので、庭仕事は私と娘で出来ることをやるしかない状況だ。あと数年で、「古希」と呼ばれる年齢になることを考えれば、少しずつでも「バラ終い」をしなければならないだろうと思っていた。
そんな中、玄関横に植え込んでいる「ポールズ・ヒマラヤン・ムスク」がいつのまにか枯れ込んでいるのに気づいた。ヒマラヤンムスクは大きくなって、玄関ドアの横から壁伝いにコンサバトリーの方まで伸びており、一季咲きでとても美しいバラだったのに....
(今年5月のポールズ・ヒマラヤン・ムスク)
虫に入られていたようで、気づくのが送れたためにここまでになってしまった。今年は暖冬だそうで、11月に入ったというのに「夏日」と言われるほど気温が上がっていたので、主人も作業が出来る今、残念だがこのバラは片付けてしまおうと言うことになった。とても美しく気に入っていたバラだが、凶器のトゲをまとっているこのバラは、毎年剪定と誘引に苦労していたので、今後のことも考えると「撤去」して、もう植えないのが今後のためにも良いだろうということになった。
主人が先端から絡まった枝を少しずつ落とし、落ちてきた枝を私と娘で、安全に捨てられるようさらに切りながら片付けていった。
最後は引き抜こうとしてみたら、やはり虫に食い荒らされていて根元からポッキリと折れた。
誘引を全部はずして、玄関横の壁はスッキリした。誘引用のフェンスはまだこのままにしておくことにした。バラ終いをすると言っても、今あるバラを全部処分するわけではないので、鉢植えであまり大きくならないバラでも這わせようかと思っている。
今後はバラを増やさないようにして、少しずつ枯れたものからバラ終いしていくつもりだ。