バラを楽しむ...
福岡では先週、コロナの緊急事態宣言が解除になったが、安易な行動を取っていればまた再燃するおそれがある。「宣言の解除は流行が完全に終わったという意味では無く、流行がいったん落ち着いた状態なのだという意識を持って油断せずに生活してほしい」とニュースで言っていた。
あまり人にも会えない状況だが、今週はご近所の方や、以前オープンガーデンに来て下さった方などが、ポツリポツリとバラを見に来て下さった。「バラを楽しむ」ためにバラを見に来て下さったと思うが、バラを楽しむことには「育てる」ことや「見る」ことだけでなく「しゃべる」(あえて「話す」ではなく!)ことも含まれると思う。バラ好き同士がバラの話をすると、本当に話が尽きないが、バラを楽しむことにはそういう「バラ談義」をすることも欠かせない楽しみのはずだ。今年はコロナのせいで「バラ談義」の楽しみは少なかったけれど、バラ自身は、今年も元気に咲いて雄弁に語っている気がする。ここ数日咲いていたバラをUPして、しゃべり足りない分、一人でバラを語ることにしよう。
ポールズ・ヒマラヤン・ムスク/
満開だが花全体が白っぽくなってきて、もう終わりに近づいているのがわかる....
クラウン・プリンセス・マルガリータ/
今年は開花も遅かったし、株が弱っていて花数も少ないのであまり注目されなかったが、我が家では思い入れのある大切なバラの一つだ。
ヘリテージ/
最初期からある株で、一度はテッポウムシに入られて瀕死の状態だったが、見事に復活した。日当たりが良くない場所にあるため、あまり花数は多くないが、美しさは相変わらずだ。
ホワイト・メイディランド/
相変わらずの咲きっぷりで、2度の雨でもびくともしない、非常に強健で、そして美しい。
ストロベリー・アイス/
これも非常に強健なバラで、一日中カンカン照りの場所に植えているが花保ちが良く、花びらが焼けたり縮れたり、色あせたりもしない。雨にも強いし、非常に良く咲き続ける。とても優秀なバラなのに、我が娘はこのバラが「大キライ」。理由は「強すぎるから!」だそう。確かに「はかなさ」はない。それに、強いのは性質だけではなく、ちょっと主張しすぎの感はある。それは私も同感なので、庭の一番奥の目立たないところに植えている、が、やはりそれなりに目立っている?!かな。
マーガレット・メリル/
昨日からやっと咲き出した、大輪で強香のバラ。透き通るような白が美しい。
ニュードーン/
パーゴラを覆い尽くす大きさになって、庭の中から見上げる「葉」の緑が、限りなく美しい。
まだ2~3分咲きで、今週末以降、あのトゲとは似ても似つかない優しいピンクの花が、満開になるだろう。
今年、オープンガーデンを中止して、つくづく思う。
バラは一所懸命咲いて「私はここよ」と語っている。一方、私たちバラ好きは「あのバラが好き」とか「いやこっちの方が」とか「あのバラは良く咲く」だの「これがキレイ」だの....頑張って咲いたバラを見ながら、好き勝手なことをしゃべりあう、それが「バラを楽しむ」ことには欠かせない要素なのだ。来年は、オープンガーデンが出来ることを願うばかりだ。