注目株/絶不調のバラ
それぞれのバラの特性を考えて、毎回出来るだけの手入れをしているつもりでも、やっぱり毎年
「今年はあんまり咲かんかったね~」と言われるバラがいくつかはある。
気に入って買ったバラがちっとも咲いてくれないのは淋しい限りだが、毎年こうも花つきが悪いと、バ組としては「ほっといても咲く」バラがいいに決まっているので、おのずとそういうバラは「お気に入り」の部類からはずされてしまう傾向にある。「お気に入り」からはずされてしまうと、地植えなら鉢植えにされ、それもプラ鉢になり、いつ何時里子に出されるかもわからない身の上となり「裏庭行き」となってしまう。もちろん、裏庭にいても、土替えや肥料、消毒など必要なことはすべて同じようにしてやるのだが、花が咲かない限り表舞台に出ることはほとんどない。
毎年、不調のこのバラ「スピリット・オブ・フリーダム」は購入して以来、たくさんの花をつけたことがない。しかし、「裏庭行き」になるにはあまりにも惜しいので、プラ鉢植えまでは来たものの、今年はある意味で注目株として何とか花を沢山咲かせようと、冬の庭仕事の時に見栄えの良い鉢に植え替えてやり、場所も人目を引くところに誘引した.....のに....!
今年もやっぱり絶不調!
たくさん葉をつけているが、花は○の所-たったの2個だけ。小さな葉枝ばかりが目立つ。↓ ↑これは去年の花。美しい...
葉枝を見てみると、新芽の先が茶色くなっている。水やりはしているし....霜にやられたのか...でも、他のバラはほとんどそんなものはない。
花芽になったのかも知れないが、これではブラインドと同じだ。ブラインドとは、生長点がなく花芽がつかないまま生長が止まる葉枝のことだ。
※ブラインドは、同じところからいくつも出ているようなら間引くようにむしり取るか、下の芽の上でピンチすれば、また伸び出して花芽をつけることもある。
これは先端がダメになったので、既に下の芽が動き始めている。
フリーダム全体が、このように新芽がダメになっているかブラインドのいずれかの状態だった。
3月中に私がブラインドに気づいてピンチした所は、既に黄緑色の新しい葉が出てきているのだが....
その新たな芽も...花芽なし!
仕方ない!
この新芽の下葉のつけ根には、別の芽があるのが見えるだろう。これに期待して、さらに剪ってみた。
このようなことを繰り返しつつ、とにかくこの絶不調のフリーダムを、今年は何とか沢山咲かせたいものだ。