レース糸の管理・収納

タティングレースを始めてほぼ20年、変わらないな~と思うのはレース色の管理・収納の悩ましさだ。しっかりした菓子箱や空き缶、プラケースなどの箱か、何かの引出しかに「放り込んでおく」しかない。放り込まなくても、きちんと並べて入れておいてもいいのだが、どうせ出し入れする時に、その並びはズレ、歪み、糸玉は転げてぐちゃぐちゃになるのだ。そうならないよう「仕切りのある物に入れたい!」と思うが、そうすると仕切りの分で余白ができ、収納数は減ってしまうことになる。1つにぎっちり全部入れるか、入れ物が複数になって場所を取っても、綺麗に並べておくか。悩ましいところだ。(スプール状のものに立てて飾るという方法もあるが、ほこりもかぶるし、場所もない!)
長年、この悩ましさと付き合ってきたが正直あまり、すんばらしい!解決策は見つかっていない。というのも、レース糸の管理や収納には、小さな事だが色々とクリアしにくい問題があるからだ。思いつきと小さな抵抗を繰り返しつつ、少しでも快適にタティングをやっていこうと大きな努力をしている。

小さな抵抗、大きな努力

50gも10gのレース糸も、収納がかさばる1つの理由は、毛糸のように「芯を抜けない」ことだ。毛糸は糸玉の芯に比較的柔らかい紙が使われているので、最初に芯を抜いて糸玉の内側から糸を出しておけば、大きな糸玉もぺちゃんこに潰してジップロックなどに入れたまま編めるし、そのままコンパクトに収納できる。しかしレース糸は、テープの芯のような硬い円筒形の厚紙にしっかり巻かれているので、芯を抜くのは多分無理だろう。もし抜けたとしてもその過程で糸がぐちゃぐちゃになる気がする。なのでそのまま糸玉の外側から糸を使っていくしかない。そして、最悪なのは、斜めに巻かれた糸玉の肩部分が一気に巻きから脱落して、あーっ!.ん~っもう!! と言うことになるのだ。肩ヒモがいちいちずり落ちる、あのイライラ感と同じだ。
私はこれらの悩みを解決するために、まず糸玉は布のヘアゴムを使ってほどけないよう留めている。そして、肩ヒモのズレ落ち(?)ならぬ肩糸ズレ防止の為に糸玉の中に輪にした厚紙を通している。

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※ちなみに、50gレース色は糸玉の穴にトイレットペーパーの芯を入れ、ズレ防止にヘアゴムを芯の上下に掛けて、引出しに入れている。
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収納ケース/10gレース糸

10g糸玉の収納は少し前から、無印の「木製トレー収納2段引出」を使っている。1段の高さが5.5cm位あるので10gの糸玉ならきっちり入る計算で、ダンボールを切って仕切りを作り、1段に15個入れられるようにしている。

無印良品:木製トレー収納2段引出/約幅25.2x奥行17x高さ12.6cm
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糸玉の管理

10gの糸玉は、未使用状態で高さが4.5cm位あるので、6cm位の高さの厚紙を中に入れないと、肩糸脱落をしっかり防げないのだが、収納トレーは5.5cmしか高さがないので、ギリギリ5cm位にしないと引っかかって引き出せない。中に入れる厚紙が短く、更には頼りないと糸玉の穴からすり抜けたりもするため、私としては糸玉の穴にピッタリ入る木製の芯がないかと探していた。糸玉をよくよく測ってみると、穴の直径は2.2cm位。高さが4.5cm位なので、木製の芯は直径2cm長さは5cmは欲しい所だったが、見つかったのは直径2cm長さが4cmの物しかなかった。(長さ5cmのものは直径が2.5cmと大きくなり糸玉には入らないのだ。)4cmの長さでは、糸玉の中にピッタリ入り込み、肩糸を留める役割ができない。悩んだ挙げ句、この木製芯と厚紙を併用することにした。

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無垢材シリンダービーズ/20x40mm

木製芯にするために購入したのは、無垢材シリンダービーズ/20x40mm という物だ。レース糸が沢山あるため、40個購入した。全体的な仕上げは良かったが、シリンダー状になっている穴の中はバリが多く残っていたので、手持ちのクラフト用のヤスリで、全てを綺麗にしておいた。

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中に入れる厚紙も、これまではその都度とりあえずで作って入れていたので、改めて大きさや厚さを統一(5×7cm)し、糸の色番号を貼り付けて玉糸に入れ、その中に木製芯を入れ込んだ。こうすることで、糸玉の穴にきっちり厚紙がはまり動かなくなったので肩糸の崩れをそれなりに止められるようになった。

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木製芯の穴は、スプールにも立てられる大きさなので、完璧とは言えないが、これで今までよりはかなり快適にレース糸を管理・収納できるようになったのではないかと思う。

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小さな抵抗ではあるが、結構大きな努力をしたと思う。

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