気になる庭木

還暦を過ぎて久しく、さらには昨年末、名実ともに世界が認める「高齢者(65歳以上)」の仲間入りをしてから、何故か色々なことが気になってくる。体調のことや、生活のこと、特に大きな変化などは今のところないのだが、ついに「年金生活者!」と思うと、誰に対してと言うわけでもないが、肩身が狭いという気がする。これからは、小さく慎ましく生きていかなければいけない、と言われているような気がする。でも慎ましい生活は、悪いことではないし、むしろ褒められる生活スタイルだ。今はミニマリストが流行っているではないか....などと、考えることは色々あるのだが、最近気になっているのは「庭木」のことだ。毎年、冬のバラの手入れを喜々としてやってきたが、これさえも少々大変になってきている状態で、庭木がかなり大きくなってきている事が、気がかりになっていた。庭木の剪定も自分達で毎年やってはいたが、かなり大きくなってきた庭木を今年はどうやって剪るか...、ガーデンリセットには庭木の今後のことも含まれているのだ。

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リクはバラの花が気になるらしい
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今月初め、図らずも「庭木の剪定しませんか~」と飛び込みで業者さんが営業に来た。私は、業者さんがする剪定に不信感があった。街路樹が見るも無惨に剪られているのをよく目にするが、個人邸の庭木もそんな風に剪られているのをしばしば見かける。「専門家だから言わなくてもわかっているだろう、綺麗に剪ってくれるだろう」というのが、我々の思いなのだが、それなりの金額ではああいう剪定しかしてもらえないのだろうし、もし丁寧に希望通りに剪ってもらうとしたら、きっと高額なものになるのだと思っていた。なので、業者が来ても「自分達で剪りますから大丈夫です。」と断ってきたが、正直今回は「自分達で剪るつもりなので...」と言いつつ、出来るだろうかと不安がよぎった。「かなり大きくなってますよ~」と言われ、「そうなんですけど、でも...」と、業者さんの剪定に対する不信感を正直に伝えた。すると「奥さんの言われるとおりに剪りますから、一度やらせてもらえませんか。」とのこと。私達の希望通りに剪って、しかも費用も妥当な金額だったので、「本当にそうしてくれるなら...」と言うことで、一度お願いしてみることにした。

日取りを決め、事前に職人さん同伴で下見と打ち合わせに来られ、2月9日に剪定をしてもらった。
この日朝は曇っていたが、作業が始まる8時頃にはすっかり晴れてとても暖かい一日だった。剪ってもらう木は。ブナ、カツラ、エゴの3本だ。私達の希望は、自然樹形を保持したまま今より少し低くしたい-というものだ。手入れが面倒だから短く剪って欲しい-と希望する人が多いらしいが、私達はそうは思わない。ある程度の高さがある木があることで、我が家の庭はバランスが取れていると思うからだ。エゴだけは、元々横張性の木なのに、私達のこれまでの剪定で背が高くなりすぎていたので、かなり低く剪ってもらうことにした。

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まずブナから。私達が想定していた高さは結構な高さで、実際に職人さんが木に登って「この辺ですか?」と指し示した位置よりも、もう少し上が希望だった。しかし、それ以上はもう危なくて上れないだろうと思う位置だったのであきらめるしかないかと思ったが、「まだ大丈夫ですよ」と言って更に上に上がり、希望の位置で剪ってもらえることになった。自分が言っておきながらだが、見ているだけであの高さは怖い....。職人さんがコアラに見えた....。

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大きな枝も小さな枝も、1本1本丁寧に手ノコで切り落としていく。

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午前中いっぱい掛かってブナを剪ってくれた。かなりの高さで剪ってもらったつもりだが、それでも切り落とした枝は2~3mはある。

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午後からはカツラにとりかかった。

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最後のエゴは、低くしたかったので結構思い切り剪ってもらった。正直もう陽が傾いてきていたので、まあいいか、という気持ちもあった。

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自分達が希望したとおり、私達が思っている高さで、自然樹形に近い形で枝を残すように剪ってもらえて、とても満足な仕上がりになった。しかし私達の希望したこの剪定が正解だったかは、正直、芽吹いてみないことには分からない。唯一の心配は、切り口から爆発するように枝が出てくるのではないかということだ。しかしいずれにしても、自分達であの高さは剪れなかったので、よしとしよう。この剪定が良かったら定期的に剪定してもらうことも考えている。とりあえず、春が楽しみでもあり怖くもある。

庭木の剪定/ビフォアーアフター
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