バラの美はグラデーションにあり
5月は水やりと花柄剪り、そして散乱した花びらの掃除に追われる日々が続く。でも、今年はどのバラも花数が少なめで、今のところはそれほど大変ではない。そういう庭仕事をしながら、一つ一つのバラの様子を見ていくのは特に楽しい時間だ。バラの花を遠目に見るのではなく「かぶりつき」で見られるのは、育てている者の特権だろう。近づいて近づいて、虫の目線ほどで見てみると、花色のグラデーションの美しさに見とれてしまう。今日は、虫になったつもりでバラの花を撮ってみた。
この蜂は仕事の方が忙しくて、ちょっと近づきすぎているようだけど....。
クラウン・プリンセス・マルガリータ、ファンタン・ラ・トゥール
アブラハム・ダービー、クロチルド・スーペル(粉粧楼)
不明バラ(シャルロット?)、モーティマー・サックラー
ふれ太鼓、アリアドネ
イモージェン、みさき
ランタン・シトロイユ、レイニー・ブルー
こうしてみると、つくづくバラの美しさは、このような色のグラデーションにあると思う。
しかしもっとすごいのは、私達の目だ。このような色の変化を見ることができるのは、動物界広しといえど、人間くらいのものだろう。もっと識別できる動物がいるのかもしれないが、それを見て「美しい」と感じ、楽しむことができるのは人間だけだ。
その他のバラ
マダム・アルディ
長年地植えで愛でていたアルディが、2年前に調子を崩し(多分、モグラー来襲の被害)枯れてしまったため、新たな苗を去年買っておいたのが、やっと咲き出してくれた。まだ鉢植えで苗もあまり大きくないので多くは望めないが、やはりこのバラは名花だ。
クラウン・プリンセス・マルガリータ、ザ・ピルグリム
家族みんなが愛してやまないマルガリータは、今年も絶不調。このバラも怪獣モグラーの被害に遭ってから、花付きが悪い。割と早咲きなのだが、今年はろくな花が付かずにいて、致し方なし!とあきらめムードだったが、とりあえずまともな花が咲いてくれた。今から頑張ってくれるといいのだが。
それを補うかのように咲いている、今年購入した「ザ・ピルグリム」。花の感じは全然違うが、花の力強さは何かしら通じるものがあるように思う。どちらも美しいバラだ。