死にかけていた庭

今年9月初旬、超大型台風10号が福岡を直撃するというニュースが報道され、避難勧告や避難指示が出る状況だった。折しもムクの容体が非常に悪くなりつつあった時で、とても家から動くことはできなかったので、とにかく台風に備えるべく準備をした。以下はその時(9月5日)の様子だ。

教室にしているコンサバトリーのガラスに養生テープとダンボールを貼り、中にある作品などを別室に避難させ、庭の鉢植えをほとんど全て、レンガのブロック塀沿いに寄せ集めた。バラの大きな鉢植えは、アイアンパーゴラの下にあるベンチの周囲へ避難させ、フェンスで前を囲って飛ばないようにした。

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この時既に、これまで防風林になっていた森が、裏山の造成工事でなくなっていたので、直撃前なのに、玄関北側のかなり大きな西洋ニンジンボクの鉢植えが(鉢底から根が出て全く動かなかったのに)強風で倒されてしまっていた。これで予報通りの最大風速60~70mの風が吹いたら、もうコンサバトリーも車もダメかもしれないと覚悟した。正直、ムクの病気の心配と台風の恐怖で、心が折れそうだった。

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結局、台風は上陸前に勢力が弱まり、恐ろしい風の音の割には我が家に被害は全くなかった。そしてこの時はまだ台風シーズンだったこともあり、また大きな台風が来ないとも限らないので、庭はこのままにしておこう、ということになった。
しかし、この台風のおかげでムクの治療が遅れてしまい、ムクだけが直撃を受けたような結果になってしまった。数日後にムクが死んでしまったことで私達は打ちひしがれ、それきり庭のことを、そのまま置き去りにしてしまったのだ。(現在/11月22日の様子↓)

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2ヶ月余りが経ち、一時はもうバラはやめてもいい...と思ったりしたこともあった。でも、否応なしに仕事も生活もやっていかねばならない中で、「家庭」という言葉を改めて思い直してみた。「家」と「庭」が揃って「家庭」なのだと自分でいつも言っていたではないか...。

最近は、リクを散歩に慣らすために庭へ出ることが増えた。今までも庭には出ていたが、台風の準備をしたあの日のことが思い出されて、あの日はまだムクは生きていたのだと思うと、何も触る気になれなかった。しかし、リクが庭を元気に走り回る様子を見ていると、リクのために安全な庭にしてやらなければ、と思うようになった。それでこの連休に、少しではあるがみんなで庭の手入れを行った。まずは芝を刈り...

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テッポウムシにやられたと思われるバラを救い(救えたかはまだ...?)

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あちこちに溜まった大量の落ち葉や下草を取り除いた。

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放置していたギボウシが黄色く干からびていたので、地上部を取り除いてやった。

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私達が置き去りにした庭は死にかけていた....。
でも、もう一度頑張って生き返らせてみようと思う。健気に咲いているバラ達のためにも...

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私達、家族みんなのためにも....

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