太陽光発電/蓄電池システムの運転モード
蓄電池システムを導入してから、2日。何か特段変わったかと言えば、生活は何も変わっていないのだが、私達の知らないところで、多分大幅に変わっているはずなのは、電気の流れだ。
我が家の場合、売電期間がまだ8ヵ月残っている(2021年7月まで)のに、蓄電池システムを導入したわけだが、我が家のような売電契約中の場合、電気の流れがどうなるのかを説明しよう。
売電期間中/2021年7月まで/経済性モード(自動)
売電ができる間は、経済性モード(自動)という設定で自動制御されることになる。
わかりやすく言えば、余剰電気は全部売り、使う電気は一番安い深夜電力で充電した電気を使って、極力高い電気は買わないよう、勝手に制御してくれるというものだ。
具体的には...
- 蓄電池は、深夜電力の一番安い11.89円の時間帯に充電する。
- 昼間発電した余剰電力はすべて42円での売電を行う。(蓄電池には充電しない)
- 深夜電力以外の高い時間帯に足りない電力は、蓄電池から放電して使い、できるだけ買電しない。
では、実際にそうなっているか「マルチエネルギーモニター」を見て、確認してみよう。
朝/9:30前後/リビングタイム/1kWh:23.24円
- ホームボタン:オレンジ(発電し買電中)
- パワコン運転状態表示ランプ:グリーン(連携運転中)
まだ太陽が十分に昇っていないので、発電分では消費量をまかなえていないので、今までなら23.24円で買電しなければならなかったが、今は蓄電池から放電されている電気を使えるので、買電は0だ。「買電量を抑えています」って!書いてある。
昼/12:30前後/デイタイム/1kWh:28.92円(夏期34.78円)
- モニターのホームボタン:ブルー(発電し売電中)
- パワコン運転状態表示ランプ:グリーン(連携運転中)
お天気がいいので、消費電気を発電分でまかない、発電の余剰分を42円で売電している。売電の量が多いと葉っぱが大きくなりくるくる回って表示される。蓄電池は「待機中」だ。お天気がいい日はこうだろうけど、雨の日などは昼間も放電しないといけないのだろう。
夕方/18:30前後/リビングタイム/1kWh:23.24円
- モニターのホームボタン:消灯(その他:発電していない時)
- パワコン運転状態表示ランプ:レッド(発電していない時/連携運転中)
日が暮れて発電しなくなったので、今までは消費している電力を23.24円で買電していたが、今では蓄電池からの放電で、買電は0だ。
夜/22:30前後/ナイトタイム/1kWh:11.89円
- モニターのホームボタン:消灯(その他:発電も売電もしていない)
- パワコン運転状態表示ランプ:レッド(発電していない時/連携運転中)
電気料金が一番安い時間帯になると、我が家では集中して電気を使い始める。主に以下のものに電気を使う。これに追加されるのが蓄電池の充電だ。この時間帯に蓄電池を11.89円で充電しておくことで、明日使う電気を安い金額でまかなえるというわけだ。
- リーフの充電
- エコキュートの炊き上げ
- 食洗機を稼働
- 洗濯機での洗濯・乾燥
まだ使い始めたばかりなので、1日の使用量がフル充電した量では不足するような事態が生じることがあるかどうかはよく分からないが、今のところモニターで見る限りは、1日使って4割程度しか充電が減ってないので、蓄電池の量は十分なのではないかと思う。
真冬になったらまた違うだろうから、定期的にレポしていこうと思う。
売電期間終了後/2021年7月以降/クリーンモード(夜間充電なし)
来年7月に売電契約が切れたら、現在の「経済性モード/自動」という設定を「クリーンモード/夜間充電なし」という運転モードに切り替えることになる。この切り替えは、マルチエネルギーモニターから手動で切り替えられる。
「クリーンモード/夜間充電なし」では
太陽光発電の余剰電力は蓄電池に充電され、買電しなければならなくなった時に放電して使用することになる。極力、電力会社から電力を買わない設定なので、夜間電力でも充電はしないことになる。しかし蓄電池残量が少ない状態が続くようであれば、自動的に買電して充電することもある、という仕様らしい。実際使ってみて、頻繁に買電が発生するようなら「クリーンモード/夜間充電あり」という設定もできる。業者さんのお勧めは「夜間充電なし」だそうだ。まあ、まだしばらく先の話なので、経過を見ていくしかないだろう。