太陽光発電/蓄電池システム

話は少し長くなるが....
「2019年問題」というのを聞いたことがあるだろうか。太陽光発電で発電した余剰電力の買取制度開始から10年目となる2019年には、制度が開始された2009年の設置者が売電期間の満了を迎え、余剰電力の取り扱いをどうするか、という事が問題になっていたのだった。結局現在は、各電力会社が引き続き低価格(九電は7円)で買取ることになっている。

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我が家では、2011年7月に太陽光発電システムを導入して、現在売電価格は42円だが、来年7月には10年の買取契約が終わり、以降はそのままだと7円になる。ここ数年、あちこちの知らない業者さんから「蓄電池どうですか~?」と電話がかかってきていた。確かに、蓄電して全部自分ちで使えるなら7円でたたき売りするよりはずっといいだろう。話を聞いてみると、蓄電池を買って太陽光で発電した電気を貯めるのはいいとしても、電気が足りない時は、その「電池を買った会社」と契約してそこから電気を買う(九電よりは安いらしい)ことになるという。全てがそうではないのだろうが、今は電力の自由化でどこからでも電気が買える時代なのだ。でも、その会社が潰れたらどうなるの?少なくとも生活の一番必要な基盤とも言える電力を、安いからと言ってよく知らないところから買う気にはなれない。私は意外と保守的なのだ。主人はそういうことに敏感なので、割と早い段階から蓄電池のことも色々自分で調べていたが、まだ、買取期間中ということもあって、静観している状況だった。



たしか、9月中旬くらいだったと思うが、シャープの蓄電池システムの説明会があるので参加しませんかという営業マンが訪ねてきた。我が家の太陽光システムはシャープ製なので、他社の蓄電池よりも同じシャープ製の蓄電池の方が性能も十分に発揮できるそうで、シャープの太陽光パネルを設置している家を優先的に誘っているとのことだった。どういうシステムになるのか、シャープの人が来て詳しく説明し、各家庭に設置した場合のシミュレーションもできるとのことだったので、一度聞いてみようということで夫婦で参加してみた。各時間毎に5組ずつの説明会で、当日は既に売電期間が終わっている方や、うちのようにもう少しで終わる方、太陽光はつけているがオール電化にしていない方など、色々な状況の方が来られていた。それぞれの状況に応じたメリット・デメリットなど非常にわかりやすい説明で、納得のいく内容だったので、後日改めて詳細について説明に来ていただき、蓄電池システムを導入することに決めたのだ。

蓄電池の設置工事

そして昨日、その工事が行われ、1日がかりの工事だったが非常に満足のいくものだった。

朝9時から工事が始まり、まず蓄電池などの機械が荷解きされた。蓄電池は8.4kWhの容量のものを設置するが、ケースの中に4個入るようだ。1個の重さが2~30kgもあるらしい。

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蓄電池連携型ハイブリッドパワーコンディショナー/JH-55KF4

気がつくと、すでに今まで使っていたパワーコンディショナー(画像)はもう取り外されていた。そして今までと同じ所、家の西側の壁、北寄りの位置に新しいパワコンが設置される。
このパワコン、まだ壊れていないのでもったいない気もするが、およそ10年過ぎたあたりから故障が出る(寿命?)ことがあり、交換すれば40万くらいかかるらしい。このまま蓄電池システムを導入しない場合、今後パワコンがだめになったら交換しないと、パネルがあっても発電自体ができなくなる、というのもシステム導入の1つのポイントだった。

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今までは、ソーラーパネルで発電した電気を、家で使うか売るかだったが、それに蓄電するという機能が加わったので、 太陽光発電と蓄電池を1台で制御できる「蓄電池連携型ハイブリッドパワーコンディショナー」というものが設置される。以前のパワコンには2本のケーブルが出ていたが、今回は1本になってとてもすっきりした。

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クラウド蓄電池 8.4kWh/JH-WB1821

蓄電池は、家の北側西寄り、このあたりに設置することになった。

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蓄電池の大きさは、高さ60cm、横70cm、幅36cmで、意外とコンパクトだ。
蓄電池の上に設置されているのは「蓄電池用コンバータ」。蓄電池と蓄電池連携型パワーコンディショナ間の電圧調整・制御をおこなう機器らしい。蓄電池との間をつなぐケーブルは外壁の内側を通してくれたそうで、見た目もすっきりだ。

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分電盤

室内の方は、分電盤の一部を交換して、新しく左側に箱が1つ付いた。蓋を開けるとそこには何もない!これは、停電の際に蓄電池からの電気が供給されるように切り替わる装置が入っているのだそうだ。停電時・復旧時共に自動的に切り替わるので自分たちで操作をする必要はないらしい。停電の時も、家の全室で蓄電池からの電気が使えるシステムだ。

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機器連携コントローラー/JH-RVB1

さらにもうひとつ室内に設置したのは、ルーターにつないだ「機器連携コントローラー」というもので、太陽光発電での発電状況や蓄電池残量、電力の使用状況などを、スマートフォンやテレビなどでリアルタイムに確認できるようにするためのものだそうだ。
「COCORO HOME」というアプリをダウンロードすればよろしいそうだ。後日やってみよう。

このようなシステム全般を解説しているのは
シャープ 「COCORO ENERGY」 のHP
https://jp.sharp/e_solution/cocoro_energy/

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マルチエネルギーモニター/JH-RWL7Z

そして最後に「マルチエネルギーモニター」というディスプレイがついた。もちろんパワーコンディショナーのコントローラーも兼ねている。今までのモニターよりもかなり大きくて、とても見やすい。ソーラーパネルの発電状況、蓄電池の状態(蓄電・放電)、消費電力、売電・買電状況などが一目で分かるようになっている。このモニターについては、我が家の売電(来年7月まで)と蓄電のシステムの事も含めて、改めて紹介しようと思う。
もうすでに昨日から蓄電が始まっていて、システムは順調に稼働しているようだ。今後に期待したい。

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