天気管/ストームグラス

先週末の土・日(11、12日)は、小倉にある西日本総合展示場で、「手づくり市場in北九州」が開催された。
このクラフトフェアーでは、ペルガマーノ日本総代理店の「セオ.Cope」さんと、北九州地域でパーチメントクラフト教室をされている先生方合同で、パーチメントクラフトのブースを出店されるので、私は毎年1日だけお手伝いに行っている。今年は12日(日)に
行ってパーチメントクラフトの体験や販売などをお手伝いした。
毎年、休憩は昼食のために30分ほど頂けるだけなので、他のブースを見て回ったり、体験したりはほとんどできないのだが、今年は目が釘付け!になった体験コーナーがあった。

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天気管?

お昼をとれる飲食コーナーのそばに、「天気管、作れます」....(だったかな?)張り紙があり、「天気管」って何だろう....と、コンビニおにぎりを食べながらずっと考えていた。
食べ終って、まだ15分くらい時間があったのでその体験コーナーに行ってみると....出店者側の人とおぼしき方が3人いるだけで、誰もやっている人はいなかった。人気ない???! 
とにかく、「天気管」って何ですか?と根掘り葉掘り尋ねて、やってみることにした。
その場で説明は聞いたが、詳しくはネットに書いてある説明文を抜粋しておこう。

天気管とは...

この不思議な器具は19世紀のヨーロッパで使われた天気予報の道具で、樟脳などいくつかの化学薬品をアルコールに溶かしてガラス管に詰めたもの。溶液や沈殿の状態によって近未来の天気が予想できるため「天気管」あるいは「ストームグラス」と呼ばれている。
では、いかにして天気管内の結晶が天気に感応して変化するのか?大気の温度や湿度、気圧、大気電気学的な影響等によって、溶解度や結晶形状が変化するためと考えられていますが、その仕組みは未だ完全には解明されてはいないようです。19世紀科学の謎の一つです。

...だそうだが、現在ではあまり実用的なものではないらしく(天気予報の方がずっと正確なので)、結晶を観察し、インテリアとして楽しまれているようだ。

早速、体験してみる

やってみると言っても、私がやることはほとんどなかったのだが....

まず、樟脳の入ったガラス管(試験管)にコルク栓がしてあるものを渡された。

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ここに厳密に量をはかった「無水エタノール」を入れコルク栓をしっかり閉めて、よく振って樟脳を全部溶かしてください、とのこと。縦にガシャガシャ振ってはいけない、横に細かく振るようにしてくださいとのこと。
エタノール=アルコールなので、フタをしておかないと蒸発して分量が変わるし、ガシャガシャやると漏れる危険があるらしい。

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かなり溶けたところで写真を撮ったが、まだ粒が少し残っているので、完全に溶けるまでさらに振らされた。正味4~5分位かかった?かな。
左/樟脳が入っている  右/エタノールを入れて振った後
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きれいに溶けたところで、謎の粉末A・Bと何かの液が入った紙コップを渡され、これをよく混ぜて入れてください、とのこと。


私がそれを混ぜている間に、試験管を湯煎して暖めていた。
この粉末A・Bなど紙コップに入っているものは「企業秘密?」だそうで何なのかは教えてくれなかった。

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とにかくそれを、温まった試験管の中に入れると、さっと白濁して結晶ができた。
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最後にもう一度湯煎しながら「結晶をリセットします」と言っていた。
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温まると結晶はなくなるらしい。これで出来上がり―ということで、温度が下がると結晶が出来てきますということだった。
家に持って帰って来てから見てみると、車でゆれたりしたせいかもしれないがあまりきれいな結晶はできていなかった。
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とりあえずは、コンサバにおいて様子を見てみることにしようと思う。

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天気管は当たるのか...

体験の時に、「今は、インテリア性が強い」と言われたので、「じゃあ天気は当たらないんですか?」と聞いたら、それなりには当たります、と言って説明されたが、Wikiに詳しく書いてあったので、抜粋しておこう。

  • 天気が晴れるなら、ガラス管内の固形分は完全に底に沈み、液体は澄みきる。
  • 雨に変わる前は、沈殿物の量が徐々に増え、星のような形のものが透明の溶液中を浮遊する。
  • 嵐やひどい風の前には、固形分の一部が溶液の表面まで達し、大きな葉のような形になる。溶液は濁り、発酵しているように見える。この現象は天気の変わる24時間前に見られる。
  • 冬、特に雪や霜のときには、管の高い位置まで沈殿物が積もる。内容物はとても白く、浮遊する点状のものが見られる。
  • 夏、とても天気がよく暑くなるときは、沈殿物は管の非常に低い位置までしか積もらない。
  • 風や嵐が接近してくるときは、接近してくる方向の反対側のガラス管の壁に沈殿ができる。

ストームグラスの内容が変化する原因ははっきりとしないが、大気の温度や湿度、気圧、大気電気学的な影響等によって、溶解度や結晶形状が変化するためと考えられている。


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