リフォームの秋/雑木の伐採

しばらく音無しの構えであったことをお許しいただきたい。(いつもそうじゃん!)
ちょうど2年ほど前の今頃、水回りのリフォームをして日頃の不便さが劇的に解消しとても喜んでいたが、宗像に来て25年も経つと、中だけでなく外にも問題が発生してくる。
「自然の傾向は秩序から無秩序へ向かう」という「熱力学の第二法則」(わかりやすく言えば、放置していたら朽ちていくということ)は、大抵は中より外の方が深刻であることが多いはずだ。
我が家もしかり!実のところ、2年前に水回りをリフォームするより、カーポートをきれいにする方が先でしょ!と言うほどひどい状態だったのだ。でもやっぱり、毎日生活して使う場所の方を早くきれいにしたいと願うのは、人情というものだ。

カーポートのふせ

カーポートがひどい状態になったのは、裏の雑木林(ヤブ)の樹木が全ての原因だ。木が大きくなり、カーポートの上まで覆うように枝を伸ばしてきているせいで、落葉・花粉等による汚れ、雨樋詰まり、それに大きな枯れ枝がカーポートの屋根材を突き破って落ちてきたことが2度あり、屋根は「ふせ」のある所があるのだ。(→)
木を伐採してもらわない限り、カーポートをリフォームしてもすぐに同じ状態になるのは目に見えている。
それでこのたびは、裏の雑木林の木を伐採してもらうことにしたのだった。

駐車場

駐車場とヤブ

我が家の駐車場は敷地の北東の角にあり、裏はすぐにヤブである。「ヤブ」と言いたくないので普段は「雑木林」とか「森」とか言っているが、やっぱりつくづく見れば「ヤブ」なのだ。

駐車場

雑木林の中

伐採前の雑木の様子はこんな感じだ。

雑木林1

杉が1本と檜が数本、我が家の裏に並ぶように生えている。誰かが植えたのかも....

杉と檜

始末の悪いことに、このヤブには「ヤマフジ」があり、大木化している。毎年フジの花が咲くと、ご近所の方は「フジがきれいね~」とおっしゃるが、私たちにとっては害虫ならぬ「害木?」だ。周囲の木に巻き付いて、枯れ枝などがそれに引っかかって、いつまでも汚くぶら下がったままになる。

檜と葛

我が家の裏は窪地になっていて、うちの敷地の北東角は法面下まである。法面の下は幅10m以上はある平地になっていて向こう側はまた山になっている。

法面の下

雑木の中で最も困っているのが、このドングリの木。正式な名前は調べたことがないのでよくわからないが、ごく普通のドングリが実る。根元は4本の株立ちになっていて、鬱蒼とした雑木に囲まれ、陽を求めてカーポートの上へ上へと枝を伸ばすため傾いて生えていて、樹高は10m以上ある。

ドングリ

重機登場

うちの駐車場とヤブの間には、ぐるっと我が家のフェンスがあり、お隣の空き地にも「ゴミ捨て防止」のために高いフェンスが設置してある。雑木はかなりの大木になっているので、伐採は重機を使う必要があるのだが、裏のヤブに入るためには、よそ様の土地を通してもらわなければ入れなくなっている。それで、我が家(黒↓)のお隣の向こう側にある空き地(白↑)から重機を入れてもらえることになった。空き地の所有者(ダイワさん)快諾いただきありがとうございます。
朝8時過ぎにはもう、伐採業者「森林組合」の方が来られて、私が気づいたときにはもう重機はヤブの中に入っていたので、入場の様子は撮れなかった。

入り口

ヤブの向こうから、さっそうと?重機登場!
重機は私が思っていたほど大きな物ではなく、これで大丈夫?と思ったのだが、その後の仕事ぶりで重機の凄さを見せてもらった!

重機登場

伐採開始

今回の伐採作業は、6~7本の大木を伐ってもらうことになっているが、来られたのはお二人。
私「大丈夫なんですか?」「大丈夫です!」.....ということで!早速、伐採開始!
伐る木が決まったら、ワイヤーロープで倒れないよう木を引っ張っておき、チェーンソーで伐り倒すという手順だ。

下枝剪り・ロープかけ

木に回したワイヤーロープの端は、別の太い木に取り付けた滑車を経由して、引っ張る方向(角度)を変えて重機で引っ張るようにしていた。なるほど、そうすれば引っ張る重機の方へ伐採した木が倒れてくることはないわけだ!

ワイヤーロープ

大木や足場の悪い所にロープをかける時は、何と!重機が人を乗せてワイヤーロープをかける.....

ロープかけ/その2

1人が重機を操作し、もう1人がロープかけとチェーンソー。何とも.....プロですな~!

ロープかけ

倒れるぞ~

ヒノキを次々に伐り倒していく様は、とっても爽快だった!職人さん方は何も言わないのに、
私は見ていて、ついつい「倒れるぞ~っ!」といちいち言ってしまった!

倒れるぞ~1

バキバキ~ッツ、ザザーッツ、と木が倒れる時に周囲にある竹をなぎ倒してゆく音が凄い!

倒れるぞ~2

おみごと!

おみごと!

剪り倒したらさらに短く切断し、窪地の端の方に重機で片づけていく。

切断・片づけ2

80%,ご近所さんの見学

ギャ~ン、バキバキ~の音に引き寄せられて、ご近所さんの見学もあった。この窪地を越えた山向こうに住む方が、「開発がかかったか!?」と期待して見に来られたのだが.....残念でした、すみません。
この近くの住民の方々は、このヤブがなくなればいいのに...と思っている人が多いと思う。竹がどんどん迫ってきているし、蚊も多いしね~....
でも、この窪地は我が家のものではないので、如何ともしがたい。今回の伐採は、カーポートや家屋の邪魔になっている我が家の敷地内の樹木と思われる雑木を伐ってもらっているが、実際には隣地の雑木と思われるものもあるので、隣地の所有者の方にご相談し、承諾をいただいて作業させてもらっているのだ。

ヤマフジ(カズラ)の凄さ

今回の伐採で、厄介だったのが「ヤマフジ」だった。ほとんどの木に巻き付いていて、それも半端ない太さ。巻き付いたヤマフジを注意深く切ってからでないと目的の木を伐れないのだ。伐った後も、残ったフジが隣の木に絡んでいたりと、本当に厄介者だった。

カズラ(山藤)

重機で引っ張って取れた「ヤマフジの根」。でもきっと、これで駆除できたわけではなかろう。

カズラ(山藤)の根

大物/ドングリ

これまでで、あれだけ木を伐ったのに、ドングリの木があるせいでほとんど景観は変わっていないのがわかる。↓ドングリの木はそれほど大物ということだ。いよいよこれを伐る!

ドングリの木

このドングリは、4本の幹があり一番太い幹が一番外側(カーポート側)に傾いて生えている。もしこの幹が上手く伐れない時は、日を改めてクレーンがお出ましになる予定だ。そうなると追加料金がかかるので、何とか抵抗せずに伐られて欲しいと思っていた。

ドングリの木2

まずは内側の細い方の幹から順に伐っていくことになる。ロープをかけて....

ドングリの木3

倒す方向に合わせて、斜めに切れ込みを入れて「受け口」を作り、反対側少し上に「追い口」という切れ込みを入れておき、ロープで引き倒す....

ドングリの木4

またまた、倒れるぞ~!
ドシ~~ン!と倒れた様子から、ヒノキに比べると、このドングリの木は相当重そうだ。

ドングリの木5

ここで、ドングリの木の4本のうち1本を伐ったので伐採前と比べてみたが、少々伐った程度では、
ほとんど変わっていないのがわかる。思った以上に大きな木になっているのだ。
          ドングリ伐採前           1本伐採後

ドングリの木6/ビフォアーアフター

まだ、3本の幹が残っている。 手前に見えるのはフェンスのこちら側、庭に植えている大きくなった「カエデ」の幹。これも後ほど伐ってもらう予定だ。

ドングリの木7

作業は、手際よくしかし慎重にドングリの幹を1本づつ伐り倒していく...
そして、遂に最後の1本。一番太くて一番傾いている幹にロープをかけて.....

ドングリの木8

....切れ目入れますっつ! 倒れるぞ~!  やった~!無事にクレーンな無しで伐れました!

ドングリの木9

ドングリの木、伐採前~1本...2本と伐っていき、全部切り終えた様子。
ドングリに隠れて見えなかった窪地の向こう側の木が見えるようになった。

ドングリの木10

植木の伐採

今回伐ったヤブの雑木は、家を建てた時から既にあった木だが、自分たちが以前に植えて今では邪魔になっている木(植木)も伐ってもらった。
左に見えるのはカーポート裏に植えていた「カエデ」。これまで日当たりが悪く、紅葉しても美しくなかった。これからは日当たりが良くなるので....と思うが、如何せんカーポートの上に枝が伸びており、落ち葉がカーポートの雨樋に貯まるのは目に見えている。後日のカーポート取り付けにも邪魔になることは間違いないので、伐ってもらうことにした。ついでに駐車場横(右側)の植え込みに植えた「トネリコ」も撤去。この植え込み(花壇)は、今後は使わないことにするつもりだ。

植木

カーポート裏のカエデはかなり大きくなっていたが、職人さんの手にかかってあっという間に伐り倒されてしまった。トネリコはチェーンソーで、それこそあっという間もない数秒で伐り倒されたので、画像はない!

カエデ1

作業終了!

たくさんの画像を撮ったが、朝8時半過ぎに作業を開始され、お昼をはさんで2時半頃には全ての作業が終了するという、非常に手際の良いお仕事ぶりで、感心してしまった!
重機の入場の様子は撮れなかったので、ご帰還を撮らせてもらった。
驚いたことに、重機を運んできたトラックにヤブの出口から直接乗り込むということで、ほー、ほー!と、ここでも感心することしきり。

重機の帰還

ヤブから上ってくる重機の手が見えてくると、何と丸太を1つつかんだまま、地面に手をつくような感じで上ってきた。こうしておくと爪を痛めないのだそうだ。丸太を手に、慎重にトラックに乗り込み、くるっと後ろ向きに方向転換して、乗車完了!なんか、全てがプロでした~!
森林組合の皆さん、お世話になりました!ありがとうございました。

伐採後のビフォアーアフターは明日UPします。



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